JF www.gyokyo.net 水産辞典 北るもい漁業協同組合

−漁法編−

ここでは主に北海道北部日本海で行われている漁法を中心に紹介しています。地域によっては説明文と違うところもあります。

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なまこ桁網漁業
なまこ桁網 なまこ桁網漁業は当漁協では7・8月が漁期。資源保護のため、一隻の漁獲量を制限している。なまこは根付資源のため、資源管理が非常に重要な魚種である。>>>マナマコ

 漁獲方法は簡単に説明すると「八尺」(ハッシャク・右図参照)と呼ばれる鉄パイプでできた桁(鉄格子のようなもの)を使い海底を引きずるように船で引っ張り漁獲する。
 八尺は縦2.5m、横3mぐらいの大きさで後ろ側にはナマコが入る袋が付いてあり、袋の下には「スレ」と呼ばれるゴム状の板を付け、海底を引く際に桁が磨り減るのを防止する。そして、さらにそのゴム板を保護するために「ヒゲ」と呼ばれる黄色いナイロン状のひもを付する。

なまこ桁網 この八尺を船の後にある大立へロープで繋ぎ、海底へ沈ませ、約1時間くらい船で引っ張りあげる。ちなみにロープの長さは水深に対し約3倍が望ましいといわれる。
 当然、海底は凹凸なので、引っ張っている最中に八尺が海底に引っかかってしまうこともある。そのときは船と八尺を繋いでいるロープを短くして八尺を縦におこして直す。その他、逆側に引っ張るなどの方法がある。
 八尺を海底に入れ約1時間ほど引っ張ったところで今度は、ドラムと呼ばれる揚網機(網などを巻き上げるのに使う機械)を使い八尺を船上へ引き上げナマコを取り出す。

 この作業を1日5〜6回繰り返す。1日に漁獲される量は1隻当り約200〜300sくらいとなる。

たこ樽流し漁業
イサリ プラスチックの樽に細いロープを付け、その先端に“イサリ”と呼ばれる仕掛けを付けた漁具により、漁をする漁法。

たこ樽 樽は浮子として使い、仕掛けとなるイサリには餌をつける。餌は豚の脂身など、カレイやヒラメなどを使用する。水深10M〜30Mくらいの漁場で操業し、水深に合わせロープの長さを調整する。
 漁場に到着後、まず最初に漁具を海へ投入。潮の流れに従って樽は流れ、タコがイサリに掛かると樽が下がり、その樽だけが潮の流れに逆らうようになる。そうなると、すぐさまその樽に船を近づけ、タイミングよく樽を引き上げ、タコが仕掛けにうまく掛かっているかどうかを、手の感覚だけを頼りに見極め、引き上げる。
 この漁法は、ある程度潮の流れに左右され、多い時では、約200s〜300sぐらいの水揚となる。

固定式刺し網漁業
 北海道北部日本海でのかれい刺し網は固定式刺し網と呼ばれる。下図のように網を海底に投網する。
 網には上下にロープが付けられ、上のロープには「アバ」とよばれる浮力のあるプラスチックの棒状のものを付け、下のロープには鉄製の輪など石やセメントで作ったおもりを付ける。この上下のロープをそれぞれ、前者が「上棚」、後者が「足棚」と呼ぶ。この上棚の浮力と足棚のおもりにより網を上下に張ることができる。また、足棚の両端にはアンカーとよばれる錨がつけられ、これにより横の張りを出す。アンカーには水面上に延びるロープが備えられ、その先には「ボンデン」とよばれる竹製の棒に旗が付けられている。このボンデンは、海中にある網を他の船舶および後日網を揚げに来たときの目印となる。

固定式刺し網 海中に固定して網を設置することで、魚が泳いでいる最中に網に突き刺さり、漁獲される仕組みとなる。水深はその漁場により多様であるが、概ね10m〜60mほどのところに設置される。網を入れて揚げるまでの時間は、時期や漁獲の対象となる魚種により変わる。投網してから数時間後に揚げるものから1日おいてから揚げるものと様々である。

 投網の方法は、まず先にアンカーとボンデンを海中に投げ入れ、そのまま船が航行している最中にアンカーに結び付けられている網が船尾(あるいは横)からするすると流れ落ちていくように海中に投網され、最後にまたアンカーとボンデンを投げ入れ完了となる。

 この漁のコツは長年の経験を生かし、気象状況や魚の特性や場所を見極めるのが最大のコツとなる。

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